本記事では、製造業がつまらない理由や対策について解説しています。現在、つまらないと感じている方は必見です!
現役で製造業責任者をおこなっている筆者もよく、周りからつまらない・飽きたなどという発言をよく耳にします。
結論から言いますと、おこなっている仕事に変化がなければつまらないのは当然。製造業でつまらないと感じたくないのなら、変化を自らつかみ取りにいくことが必要。
最後までご覧いただくと、製造業のどんなところがつまらなく、逆にメリットは何かがわかります。
Contents
製造業の現場がつまらない理由
製造業の仕事はよく、つまらないと言われますよね。
働いたことのない人でもそんなイメージを持っている人は多いはず。
製造業がつまらないと言われるのは主に以下のような原因があるからです。
- おなじことの繰り返し
- コミュニケーションがとりにくい
- やりがいがない
- 将来性がない
- 評価されにくい
おなじことの繰り返し
製造業は自分の頭で考えるよりも、決められたことを黙々とこなすだけの作業が大半です。
決まった機械が決まった動きをするため、人間はそれに合わせて動くだけ。そのため、web業界や営業などのように考えて行動するということはほとんどありません。
たとえば筆者が勤めていた会社でも、最初の設定だけしてあとはひたすら物をとるだけ。決められた数の段ボールを作るだけ。このような仕事が多かったです。
おなじことの繰り返しだと、ミスは減るようになるし慣れてきたら楽ですが、刺激がないという捉え方もできますよね。
ちなみにライン作業がしんどい人は、【食品工場1勤務10年】でわかった!ライン作業は向いてない人には地獄!を参考にして下さい。
色んな人間がいてコミュニケーションが面倒
タクシー業界や製造業というのは、人間性がそれぞれバラバラでクセのある人や気の強い人など様々な人がいます。
たとえばWeb業界ならわりとおとなしめな人、営業ならコミュニケーションをとりやすい人など、業界によって似通った性格の人が集まりやすいですが、製造業はそうではありません。
筆者の感覚では、気の強い人も弱い人もいるし、やる気のあるないもかなり個人差があります。
そのため、性格が違いすぎて絡みにくかったりコミュニケーションがとりにくかったりすることが多いです。
製造業に従事するのであれば、周りの人間性をあまり気にしないという気持ちでやることが大切。
ちなみに工場勤務ではおばさんが特に鬱陶しいです。詳しくは、食品工場のおばさんは面倒くさい!【無視か肯定】で解決!を参考にしてください。
やりがいがない
おなじことの繰り返しということは、自分の頭で考えることがほとんどなくやりがいを感じない人も多いです。
やりがいを求めていない人からしたらどうでも良いことですが、仕事にやりがいを求める人からしたらぶっちゃけここが一番ネックでしょう。
日経メディカルプロキャリアが322人にとったアンケートでは、仕事にやりがいが必要だと答えた人は67.2%、どちらかといえば必要だと答えた人は27.4%です。
つまり、94.6%の人はやりがいはあるべき、あったほうが良いと思っています。
https://nmproc.nikkeihr.co.jp/contents/column/survey/010/report01.html
後半で解説しますが、やはり製造業にいてもどうにかやりがいは見つけたほうが、自分のモチベーションや続けるためにも良いでしょう。
将来性がない
金銭的な意味ではなく、スキルの問題で製造業は将来性をあまり感じません。
なぜなら、現場作業員として働いているだけではおなじことの繰り返しで、なにか特別なスキルが身につくわけではないから。
ただし、1つだけ将来性を感じる方法があります。それは、次の転職の場合も同じく製造業にいくこと。
製造業から製造業への転職であれば、よほど作業内容に違いがなければ同じ事を黙々とこなすという意味で、全くの新人よりも圧倒的に仕事ができるでしょう。
筆者も製造業から製造業に転職したことはありますが、手の早さなどですぐに仕事を覚えることができ、仕事のできる人として認識されました。
ただし製造業から他業種へ転職する場合は、もともと興味があったり私生活で既にスキルが磨かれていたりする必要があるというのは覚えておきましょう。
工場勤務を続けても良いのかと不安な人は、【歴10年】一生工場勤務は嫌だと思った!これまでの経験とこれからの対処法を参考にしてください。
評価されにくい
製造業の基本は機械に合わせて動くことですので、凄くできる人もいなければ凄くできない人もいません。
職場によってはひたすら手作業で1時間にAさんは100個、Bさんは75個などのように差がでることもありますが。
他の職場に比べて成績や数字がでるところもほとんどなく、自分でちゃんとできてるかもわかりにくいし、上司の立場としても頻繁に褒めることはありません。
なんだかんだ評価されることによってモチベーションがあがる人は多く、評価のされにくい製造業ではモチベーションの保ちかたが難しいです。
加えて、工場勤務はやめとけと言われる理由は以下の記事で解説していますので、参考にして下さい。
つまらない製造業!でも働くメリットもある
製造業のつまらない側面ばかり話しましたが、良いところだって実際には沢山あります。
今からご紹介するメリットが、あなたにとって「それいいな」と思える内容だったら製造業に向いていると言えるでしょう。
答えから言ってしまうと、製造業のメリットは以下の通りです。
- 平均年収は悪くない
- 残業なるリスクが少ない
- 会話をする必要がない
平均年収は決して悪くない
厚生労働省の調べでは、製造業の男女比平均年収は308万円で、他の業界と比べても決して低い金額ではありません。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/13.pdf
サービス業は290万円ほど、医師は398万円ほどとなっています。あくまで平均のため、たとえば製造業であれば飲料系や自動車系など、工程が楽なものや高い商品を扱っているところはもっと年収があります。
たとえば筆者の知り合いの製造業の人は、役職がない状態で年収420万、月に30万とボーナス2回ほど貰っているという実情もありました。
下手に仕事ができなくて給料が全然上がらないところよりは、そつなくこなせて年収もそこそこもらえる製造業のほうがいい人は大勢いるのではないでしょうか。
残業などになるリスクが少ない
ワークライフバランスを重視したい人は、製造業はかなりおすすめできます。
なぜなら製造業は残業や休日出勤というものがほとんどないから。
よほどのトラブルなどがあれば、取り返すために残業したり、それでも対応できなければ休日出勤したりすることはあります。
しかし、基本的に月単位や年単位で製造量を決めているため、残業もあってもせいぜい30分ほど。
プライベートを大事にしたい人からしたら、定時ですっきり帰れるのは最高ですね。
コミュニケーションをとりたくない人には最高
製造業は作業を常におこなうため、喋りたくなければ誰とも喋らないという選択もできます。
最低限のあいさつはそりゃ必要ですが、たとえば今日横にきた人が嫌いだったら作業に集中してるふりして一言も喋らないなんてこともできますよ。
もちろんコミュニケーションをとりたければ、作業しながら喋ってる人も大勢います。
自分の気分や相手との相性によって、喋る喋らないを決められるというのは製造業の魅力ですね。
製造業はつまらないのに多くの人が働く理由はなに?
製造業といえば工場を一番に思い浮かべますよね。
そんな工場は、多くの人が働いています。
では、なぜつまらないのに多くの人が働いているのか。
それは以下のような理由があるからです。
- 未経験でも働ける
- 意外と給料が良い
- 向いている人にとっては苦にならない
未経験でも働ける
工場や製造業の多くは、未経験可能なところがあります。
求人を見ていても、よく「未経験大歓迎」の文字をみたことはあるのではないでしょうか。
自分に自信がなかったりできるものがわからなかったりする人は、未経験で簡単な製造業をつまらなくても選んでしまうのです。
意外と給料が良い
工場の給料って意外と低くはないです。
筆者の場合は、年収600万くらい貰っていました。
もちろん、300万くらいの低いところもありますが、求人を見てみると意外に多いところもありますよ。
仕事と割り切ってお金を選ぶのなら、工場は割りと狙い目ですよ。
向いている人にとっては苦にならない
製造業や工場に向いている人にとっては、当然つまらないという感情はありません。
向いている人というのは
- 単純作業が好き
- ものづくりが好き
- 同じことの繰り返しが苦にならない
こんな人たちです。
上記のような人たちなら、毎日を充実して働くことが可能ですよ。
また、自分が工場勤務に向いているか詳しく知りたい人は、【現役製造業責任者が解説】つまらない毎日を解決した1つの方法を参考にして下さい。
つまらない製造業から抜け出す方法
ここでは、つまらない製造業から抜け出す方法を5つご紹介します。
具体的には以下のとおりです。
- ライン作業から外れる
- プライベートを充実させる
- スキルを身につける
- 全体を見るいわゆる管理職目線で仕事をする
- 転職も視野に入れる
ライン作業から外れる
つまらない製造業から抜け出す方法の答えは、ライン作業から外れる。これが一番です。
おなじことのくりかえしでやりがいも感じないからつまらない、でも休みや給料など製造業の魅力はある。
そんな人は、働くポジションを変えることがおすすめ。意外と人が入ったりあなたのやる気が認められたりすることで、ポジションを変えることは可能ですよ。
筆者の場合は責任者になりましたが、それ以外にも方法はたくさんあります。
- 営業
- 開発
- ライン長
- 事務
工場だろうがどこだろうが、営業もあれば企画もあります。やりたいと思ったところを立候補してみて挑戦してみるのはマジでおすすめ。
少なくとも筆者は責任者になってやりがいを感じるようにもなりましたし、つまらないと思うことは少ないです。
プライベートを充実させる
プライベートを充実させると、仕事のつまらなさがどうでも良くなることがあります。
趣味を見つけたり友達と遊ぶ時間を作ったりして、人生を充実させると仕事のストレスも減りますよね。
あまり仕事に固執せずに、他で楽しむというのは対処法としておすすめです。
スキルを身につける
スキルを身につけると、自ずと任される仕事が増えるためつまらない毎日から脱出することも可能です。
たとえば資格をとって特定の仕事を任されたり、強みをアピールしてスキルを磨いたりするのもおすすめ。
スキルが身につくことで、充実した仕事ライフが送れるようになります。
全体を見るいわゆる管理職目線で仕事をする
目線を変えてみるだけで、仕事の楽しさややりがいは劇的に変わります。
なんとなく毎日を過ごしていては、つまらないのも当然です。
そうではなく、全体を見渡して改善を考えて提案してみたり、作業員に効率のいいやり方を提案してみたりするだけでも仕事への感覚は大きく変わるものです。
それに、そのような管理者的な目線で見ていることにより、マネジメントスキルも磨かれて昇格に繋がることもありますよ。
転職も視野に入れる
会社によっては、作業者が人手不足なことや、あなたの意見では聞き入れてくれないようなところもあります。
適正などをみて断られてしまうこともありますよね。
そんなときは製造業から製造業への転職をするのもわりとおすすめ。
なぜかというと、製造業のメリットはそのままに仕事内容を変えることができるから。
職場を変えることでつまらないのが解決できる理由は以下のような感じ。
- 職場によって仕事内容は異なる
- 製造業といっても様々あり、複数のタスクをこなす飽きない職場もある
- 転職先ならたとえ飽きても移動を申請できるチャンスが生まれる
今つまらない現状から逃げ出せないよりは、転職して可能性広げたほうが圧倒的にいいですよね。
もし転職に興味があれば、無料で相談できるマイナビエージェントについてまとめた下にある記事もご覧ください。
また、転職エージェントに相談する前に、自分にどんな職業が向いているかなどをご自身で調べてみたい方はミイダスという転職サイトがおすすめです。
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ミイダスの詳細が気になる人は、下記の記事もご覧ください。
『【実体験】ミイダスは安全か?選ばれてる理由や口コミも紹介』
まとめ:製造業はつまらないけど解決策はある
製造業は確かにつまらないことが多いですが、続けることで認められ、つまらなくない仕事を任されたり年収アップしたりもします。
生活を安定させたい人にもおすすめできますし、諦めずに続けていれば良いことがある人も大勢見てきました。
もちろん結局つまらないじゃんって感じる人もいますが、そういう人は諦めが早かったりそもそも製造業が合っていなかったりするパターンがほとんどだと思います。
あなたが製造業のメリットに関しては魅力を感じるのであれば、働き続けることをおすすめしますよ。
ただし、本当につまらなくて限界という人も当然います。
先ほどお伝えしたように向き不向きで自分が合っていなければ、どれだけ続けてもイライラが募るだけです。
そんな人はぜひ、転職というものをマイナスにとらえず行動してみて下さい。
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